受賞者

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Mid-Career 部門 受賞者

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Kiana Aran 氏

アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校

Kiana Aran 氏は、バイオエンジニアリング分野における功績により選出されました。 Aran 氏は、フィンガーチップセンサーを利用したウイルス検出の研究に取り組んでお り、人工知能と高度なセンサー技術を組み合わせることで、複数のバイオマーカーを分 析し、がんや加齢に伴う神経疾患の早期発見を可能にする方法を探索しています。 カリフォルニア大学サンディエゴ校のバイオエンジニアリング・薬学教授である Aran 氏は、生物学と現代工学の融合によって精密医療の向上をめざす先駆的な研究で知られ ています。その功績の一つが、CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat; クリスパー)を応用した電子チップの開発で、グラフェンを使用 し、遺伝性疾患や新型コロナウイルス感染症などの呼吸器感染症の早期検出に寄与する 技術です。また、研究や起業活動にとどまらず、New Voices for National Academies of Science, Engineering and Medicine など複数の団体を通じて、テクノロジー分野やリー ダーシップにおける女性の役割を高めるために積極的に活動しています。女性エンジニ アの指導を行う非営利団体を設立し、国際的な科学協力を積極的に推進することで、ハ イテク分野におけるより包括的かつ革新的な未来の実現をめざしています。 審査委員会は Aran 氏について「バイオエンジニアリング分野における功績とビジョン は、患者にとって非常に意義のある現実的なインパクトをもたらす明確な道筋を示して おり、素晴らしいものである」としました。また、女性の存在が極めて少ない半導体分 野において、ロールモデルとなることをめざす Aran 氏の熱意も高く評価されました。

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Amanda Randles 氏

アメリカ・デューク大学

Amanda Randles 氏は、ウェアラブルデバイスの情報に基づく複数の計算モデルを統合し、各患者固有の心臓血管動態に関する分析結果を提供し、治療戦略を最適化するデジ タルツイン技術に関する革新的な研究が評価され、選出されました。 コンピューター科学者であり医用生体工学の研究者である Randles 氏は、デューク大 学で Randles Lab を主宰し、高性能コンピューティング、機械学習、および疾患診断 と治療のための個別モデリングへの貢献で知られています。研究チームは、心疾患の治 療を支援するデジタルツイン技術の活用方法の検討を終え、この技法をがんの早期介入 に適用する方法を探っています。今回の受賞により、がん治療の進歩につながる革新的 なモデリング手法と新たな治療標的の特定方法について研究を深める計画です。 審査委員会は Randles 氏について、「デジタルツインという魅力的な領域において重要 なインパクトを生む可能性をもたらしている」とし、「臓器のデジタルツインを医師が 検証することでより能動的な介入を可能にするというビジョンは大きなインスピレーシ ョンを人々に与える」としました。

Early-Career 部門 受賞者

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Yating Wan 氏

サウジアラビア・アブドラ国王科学技術大学

Yating Wan 氏は、シリコンフォトニクスの研究が称えられ受賞しました。Wan 氏の研 究は、シリコンチップ上への光源の統合することで、よりエネルギー効率の高いデータ 通信と情報処理を実現することに焦点を当てています。 アブドラ国王科学技術大学の助教である Wan 氏は、量子ドットレーザー(半導体材料 で作られたナノクリスタル)とシリコンフォトニクスを統合するという斬新な手法で知 られ、フォトニックチップの商業利用に向けた重要な研究成果を立証しています。同じ 目標に取り組むテクノロジー業界の協力者とともに、彼女のチームはこのチップの実用 化の方法を探究しています。 審査委員会は、Wan 氏がこの分野における新進気鋭の研究者として、「データ通信の未 来に大きく貢献し、シリコンフォトニクスセンサーの未来に革命的な変化をもたらす可 能性がある」と強調しました。

審査員特別賞 受賞者

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Jiawen Li 氏

オーストラリア・アデレード大学

世界中の研究者からレベルの高い応募が寄せられたことを受けて、審査委員会は、 Jiawen Li 氏に審査員特別賞を授与することを決定しました。 Li 氏は、ナノスケールの 3D プリントと光ファイバー技術を組み合わせ、髪の毛ほどの 細さの内視鏡を開発しました。この技術は心臓専門医が患者の心臓発作のリスク判定を 行う血管検査での活用のほか、予防や個別治療にも応用できます。 バイオメディカル工学者であり、大学で准教授を務める Li 氏は、この命を救う装置を 臨床導入する重要なステップとして、この発明の商品化に積極的に取り組んでいます。 また、共同研究者とともに、マルチモーダル技術の機能の拡張にも取り組んでおり、部 位別の温度や化学的変化といったデータの測定を可能にすると同時に、神経疾患や体外 受精といった他領域への応用も模索しています。

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